今回は、「初回妊娠時における産科合併症」と「次回妊娠時の早産」の関連を、出生コホートを用いて検討した論文1)から、著者らがreverse analysisとして行った解析手法を解説します。
早産とその発症危険因子
妊娠37週未満での出産である早産は新生児死亡の最大の要因であり、各国で大きな課題となっています。早産の最大のリスク因子は、「早産の既往」です。
一度早産が起こると繰り返しやすいという早産の特徴は、母体または胎盤などの妊娠環境に潜在的な発症因子の存在があることを示唆しています。
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